今年のタンペレは4月までとても寒い日が続きましたが、
5月になった途端に(フィンランド人にとって)真夏のような気温が続いてます。
そのおかげかシラカバ花粉はピークを過ぎ、白樺の葉も出てきました。
そんな白樺の枝を使ってVihtaというサウナを楽しくするアイテムを作れます。
特に若い柔らかい枝がVihta作りに向いているらしいので
今回はまわりのフィンランド人にアドバイスを貰いつつ自分で手作りしてみました。
Vihta(ヴィヒタ)とは?
Vihta(ヴィヒタ)またはVasta(ヴァスタ)は白樺の若枝をブーケ状に束ねた物で、サウナに入浴する際にそれで体を叩くことでリラックスできるらしいです。
Vihtaで体を叩くと血流が良くなる、白樺の油分が肌に良いなんて話を聞きますが、妻のサウナ好きな叔父からはVihtaの水分でサウナ全体の温度が上がるという説も聞きました。
フィンランドではスーパーや屋外マーケットなどで簡単に買うことができます。
しかしこのVihta、既製品を買うと意外と高いです。
人件費がかかってるので当たり前なんですが、見かけたものだと6ユーロはしました。
Vihtaを作ろう
ただ私は田舎育ちなので森へ行って簡単に作れるものげお金を払うのはちょっと抵抗があります。
妻に聞くとフィンランドでは木の枝などを勝手に切るのは一応違法らしい。
それでも私有物の木はもちろん好きにして良いので、妻の家族の別荘に行けばVihtaを手作り出来ます。
今回はタンペレ近郊の田舎にある妻の家族の別荘でVihta作りをします。
別荘に着いたらまずは仕事!
妻の家族は冬の間は別荘へ行きません。
毎年5月中旬に別荘を利用し始めるので、至るところ草が伸び放題、荒れ放題です。
別荘の周りを片付けて爽やかな気分でVihta作りに取り組みたいのでまずは草刈りをします。
義父に「草刈りをするならこれを使って」と言われ出てきたのは乗用の草刈り機。
実家で使ってた芝刈りは自走式の手押し(?)タイプだったので
上に乗るタイプの草刈り機の楽さに感動しました。
妻の両親とおばあさんは大変喜んでくれていましたが、自分も乗用の草刈機で遊べて楽しかったのでWin-Winです。
コーヒー休憩
コーヒー休憩には私の作ったバナナケーキ、妻のお母さんが作ってくれたショートケーキをいただきました。
直感で作るVihtaの作り方
作り方はよくわかりませんが失敗しても問題なさそうなので、とりあえず作ってみます。
まずその辺を散歩しながら白樺の枝を集めます。
別荘から少し歩いた沿道に良さげな枝があったのでそれを取ることに。
なるべく葉がたくさん繁ったものを選びます。
ここからは調べたりおばあさんに聞いたり直感に頼って作ることに。
枝の束は長いものを切って長さを揃えます。
またこのように広がった枝も、ブーケにしにくいので切って下の写真のようにします。
チョキチョキ切っていきます。
持ち手を作るために、根本側の葉を10cm以上むしり取ります。
最後に持ち手のあたりに枝をグルグル巻いてブーケが出来ます。
使ってみる
Vihtaをサウナに持っていくと、熱によってVihtaの香りがサウナに充満します。
虫を落とすために水で洗いでから使いましたが、叩くときに冷たい水が当たるのが気持ち良かったです。
Vihtaを使って時々体を冷やしたりすることで、いつもより長くサウナを楽しむことが出来ました。個人的にはこれがいい点だと思っています。
使った後はバスルームのタオル掛けに吊るしています。翌日にはバスルームがVihtaのいい香りになりました。
ちなみに1度使ってからはみるみる葉っぱが乾いてしまいました。
おばあさんの話では使う前に水に浸すと、吸水して繰り返し使えるそうです。
浸すときには葉っぱの方ではなく、持ち手側を水に浸すんだとか。
今回直感で作ってみましたが、もし正しい作り方、使い方などを熟知してる方がいたらコメントに書いて下さるとありがたいです。